第40章

MNM投資銀行。突如として表舞台に現れたその投資機関は、新谷グループにとって最重要となる海外提携プロジェクトを電光石火の勢いで手中に収めた。当初、新谷邦彦は棚から牡丹餅だと喜んでいたが、今やプロジェクトの責任者である吉田律子は忽然と姿を消し、いくら連絡を取ろうとしても一切の音沙汰がない。

プロジェクトの頓挫は、次々と負の連鎖を引き起こした。

銀行からの融資返済を迫る電話が鳴り響き、他の提携先も血の匂いを嗅ぎつけた鮫のように、次々と契約解除の連絡を入れてくる。

「新谷社長、うちも資金繰りが厳しくてね。先日の残金、いつ頃振り込んでもらえますかな」

「新谷邦彦、薄情だとは言わないでくれよ。...

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