第46章

ドアの外では、新谷邦彦と鈴木玉奈がまだ扉に張り付き、中の様子を窺おうとしていた。

「あの子、中で何をしてるの? まさか吉田律子が中にいるんじゃ……」鈴木玉奈が推測する。

「あり得ない!」新谷邦彦はきっぱりと否定した。「吉田律子がどれほどの大物か分かっているのか。あいつと接点なんてあるはずがないだろう!」

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、大柄で黒服の警備員数人が無表情で近づいてきて、二人に『どうぞ』と促すような手振りを見せた。

「お二人とも、すぐにご退去ください。当店の貴賓のご迷惑となりますので」

「私たちは人を探しに来たのよ!」鈴木玉奈は納得いかない様子でわめき立てる。

...

ログインして続きを読む