第48章

頷きを返され、宮瀬秋奈はようやく安堵の息を吐き、周防奏夢に笑いかけた。

「そうね、あなたの言う通りにしましょう。家族水入らずで、ゆっくり食事でもして」

周防奏夢の胸の奥底で燻っていた不満がわずかに和らぎ、再び主導権を握れたことで彼女の心は弾んだ。

彼女はさっそくスマートフォンを取り出し、何気ないふりを装って画面をスクロールさせながら、これ見よがしな声を出した。

「新しくオープンしたフレンチを知ってるの。シェフはミシュラン三つ星から引き抜かれた人らしくて。ああ、そうだ、山頂にあるレストランも素敵よ。帝都の夜景が一望できるし。この前友達と行ったんだけど、あそこのウェリントン・ステーキがね...

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