第64章

彼女は赤木正和に荒らされた書類には触れず、ただデザイン部のアーカイブフォルダを開いた。

モニターには、二つのデザイン画が並べて表示されている。

一つはインターンの林田悦が提出した初稿。そしてもう一つは、赤木正和が自身の名を冠し、手柄顔で提出した『星光』シリーズの完成版だ。

コンセプトから細部の要素に至るまで、ほぼ完全に一致している。唯一の違いといえば、赤木の完成版が林田のベースの上に、無駄に派手で悪趣味なダイヤモンドを山ほど飾り立て、元々のインスピレーションを台無しにしていることくらいだ。

「これは林田悦が三週間前に提出した初稿のメール。システムのタイムスタンプは嘘をつかないわ」南の...

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