第66章

夫婦は顔を見合わせ、互いの瞳に微かな気まずさと申し訳なさを見た。

周防奏夢はすぐにその空気の変化を察知し、思いやりのある態度で伏し目がちにすると、小さな声で尋ねた。「何か……ご予定でもあったんですか?」

「奏夢」宮瀬秋奈は申し訳なさそうに彼女の手を引いた。「南が今日、大きなことを成し遂げたの。だからお父さんが、お祝いに外で食事をしようって」

その言葉を聞いて、周防奏夢の顔には一瞬、絶妙なほどの落胆の色が走ったが、すぐに顔を上げ、懸命に物分かりの良い笑顔を作ってみせた。「そうなんですか、よかったですね! それはしっかりお祝いしなきゃ! 南って本当にすごい、私もすっごく嬉しいです」

彼女...

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