第74章

須藤香里は唇を震わせ、一言も発することができなかった。

南がこんな奥の手を隠し持っていたとは、思いもよらなかったのだ。

壊れていた監視カメラのデータすら復元してしまうなんて、この女はいったい何者なのか。

「監視カメラの映像を映して」南は太田瀬里奈に命じた。

太田瀬里奈はすぐさま持ち歩いていたタブレット端末を取り出し、食堂のプロジェクターに接続した。

まもなく、白い壁に鮮明な監視カメラの映像が映し出される。

画面に映っているのは食堂の厨房だった。数人の調理師が手際よく野菜を洗い、切っている。すべてが整然としており、清潔であるとさえ言えた。

金田さんはそれを見て、まるで蜘蛛の糸を掴...

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