第78章

彼の口調は強引で堂々としており、有無を言わせぬ圧を放っていた。だが、瞳の奥に潜む恐る恐るの期待が、内心の焦燥をわずかに漏らしていた。

南は、そんな彼の姿に胸の奥を熱く焦がされた。

彼女は自分の手を引き抜き、身を翻してデスクの後ろへと歩み寄った。少し距離を置くことで、ようやくコントロールの利かない胸の鼓動を落ち着かせる。

「会社であれほどの騒動が起きたばかりで、人心も不安定よ。今はこんな話をしている場合じゃないわ」

最もらしい理由を口にする彼女の声音は、いつもの冷ややかなものへと戻っていた。

その言葉を聞き、古川和津の瞳の輝きが少しだけ翳る。

彼女の言うことが事実であるのは分かって...

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