第88章

その二文字が放たれた瞬間、会議室にいた数人は完全に床にへたり込んだ。まるで背骨をすべて抜き取られたかのようだった。

長島海人は顔面を蒼白にさせ、額から大粒の冷や汗をぼたぼたと滴らせていた。

終わった。すべてが終わったのだと彼は悟った。

公金横領に背任。被害額は莫大であり、刑務所行きは免れない。

だが、絶望が理性を呑み込もうとした瞬間、それ以上に強烈な怨嗟が胸の奥から湧き上がってきた。

なぜ、自分たちだけが。

長島海人は勢いよく顔を上げ、血走った両目で壇上の南を睨みつけた。紙やすりで削ったかのようにしゃがれた声を絞り出す。

「南さん、俺の負けだ! 刑務所に入るのも受け入れる! だ...

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