第117章 押しかけて殴られる

水原寧々が沈黙しているのを見て、林田心はくるりと身を翻し、一同に向かって言い放った。

「私は林田家の正当な血筋よ。伯父は騙されて私の存在を知らなかったから、水原寧々なんて養女を迎えたの。株主の皆様には投票権があることは承知しているわ。会社の副社長は昔から能力のある者が就くべきよ。私が壇上にいる水原さんと勝負する資格があるかどうか、皆様はどうお考えかしら」

林田心は得意げな笑みを浮かべた。株主たちが味方につき、自分が林田グループの副社長になることを支持してくれると期待していたのだ。

その言葉を聞いて、客席にいる年配の株主の一部がすぐさま頷き合った。血の繋がった親族のほうが、養女の孫より親...

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