第133章 華麗なる登場

藤原南の腕にそっと手を添え、桜はゆっくりと会場へと足を踏み入れた。その顔には自信に満ちた笑みが浮かび、まるで世界中が自分の足元にひれ伏しているかのような誇り高さだ。広大な宴会ロビーは色とりどりのイルミネーションに彩られ、きらびやかな光の粒が夢幻の妖精のように宙を舞う。会場の隅々までが、まるで白夜のように眩く照らし出されていた。

着飾った招待客たちは、揃って振り返り、正面から歩み寄る美男美女のカップルに目を奪われた。あちこちから感嘆のざわめきが漏れ聞こえる。豪奢なスーツに身を包んだ紳士たち、多種多様なイブニングドレスを纏った淑女たち。優雅な香水の匂いが空気に溶け込み、眩い光と絡み合って、この...

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