第59章 クズを片付ける

「もう少し飲んでいけよ、今日はこんなに早く帰るのか」子分の一人が出てきて、葉田長明の肩に手を回そうとした。

「触るな、何様のつもり?俺が何をしようとお前に関係あるか?」葉田長明は白い目を向けた。彼の髪はもう金髪ではなく、大人しく黒に染め直していた。無言のときは、どことなく葉田家の次男らしい雰囲気を漂わせていた。

だが、所詮、やっぱり人は変わらないものだ。海外で五年過ごした葉田長明は改心するどころか、ますます悪化していた。今日彼がこんなに早く帰るのは、友達が可愛い子を二人紹介してくれるからだ。聞けば海市中学校の生徒だという。今や海市中学校と聞くだけで、彼の心は疼きだした。

実は葉田長明は...

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