第61章 クズを始末する 3

遊子の妹、麻栗早安が葉田長明に遭遇したのは、14歳の誕生日を迎えたばかりの中学2年生の時だった。朝、笑顔で学校へ向かった妹は、夜になると無残な傷跡だらけの冷たい骸となって帰ってきた。家族は多額の口止め料を受け取り、葉田長明を訴えることはなかった。父親は万年アルコール依存症で、妹がどれほどの無念を抱えて死んでいったのか、気にかける者など誰もいなかった。遊子は幼い頃から働きに出され、稼いだ金はすべて妹の学費に充てていた。だからこそ、彼女は葉田長明の犯した悪逆非道を決して許すことができなかった。たとえ千里の道を越えようとも、自らの手でこの仇を討つと心に誓っていたのだ。

しかし、彼が国内で犯した罪...

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