第62章 罠

「本当に畜生ね!」

水原寧々が怒りを露わにして吐き捨てた。彼女がここまで感情を乱すことは滅多にない。

「クズ、人間のゴミよ。どうしてこの世界にこんな奴が存在するの?しかも、私たちのすぐそばで生活しているなんて。彼のそばを通り過ぎたり、彼に目をつけられたりした小さな女の子たちのことを思うと、恐ろしくなるわ」

水原寧々の声には、強烈な怒りと深い憂慮が入り混じっていた。

白石光も思わず拳を強く握りしめた。

「あんまりです。こんな奴、絶対に罰を受けるべきだ」

「水原の姉さん、今すぐこの証拠を警察署に持っていきましょう。法律で裁かせるんです。十年でも八年でも、いや二十年、一生刑務所から出ら...

ログインして続きを読む