第65章 公金横領

「約束が違う。もう3日も経つのに、十分な金が振り込まれていない。たった40億で私を丸め込めると思ったのか? 私の言葉を冗談だとでも思っているのか」

メッセージが届いた直後、葉山の母は焦りのあまり大声を上げた。スマートフォンを開くと、大手サイトの至る所でいくつかの動画が拡散されているのが目に飛び込んできた。動画の中の男は一時的に顔を隠していたが、その体格を見ただけで自分の息子だと確信できた。

葉山の母はたちまち恐怖に震え上がった。相手の言葉がすべて真実であることを彼女は理解していた。彼の手にあるデータは、想像を絶するほど多く、そして恐ろしいものに違いない。もしこれらが流出すれば、葉山明が刑...

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