第49章 この方法しかない

高橋天豪は干笑いを浮かべながら言った。「水原先生、冗談を言っているわけではないですよね?」

水原空は首を振った。「絶対に冗談ではありません。それに患者さんは一糸纏わぬ姿になるだけでなく、彼女の体に触れる必要があります。蛇の鱗に覆われているすべての部位にね」

「それは……」高橋天豪は難色を示した。妹のあの恐ろしい性格を思い浮かべると、頭が痛くなる。妹は今まで恋愛らしい恋愛をしたこともなく、普段は兄である自分さえ触れることを許さない。見知らぬ男性の前で裸になり、さらに体を触られるなんて話を聞いたときの妹の反応を想像すると――。

その光景を思い浮かべただけで、彼は身震いした。

「水原先生、...

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