第128章 解雇される

「痛っ!」

神野のおばあさんが鼻を押さえた。鼻先がはっきり赤くなっている。

「このクソガキ! 礼儀ってもんがないのかい!」

神野若芽はイヤホンを耳に差し、音量を最大まで上げた。

ドアの向こうでは、まだおばあさんがぶつぶつと悪態をついている。だが、いくら待っても若芽が反応しないと分かると、張り合いがなくなったのか、ひとりで腹を立てたまま去っていった。

若芽は音楽を聞きながら、いつの間にか眠りに落ちた。ぐっすり眠っているところへ、イヤホン越しに着信音が鳴り響く。

若芽は目も開けないまま、ベッドに仰向けで通話を取った。

電話の向こうから、半田虹の声がする。

「かめちゃん、いくつか物...

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