第146章 ファン

神野若芽は涼やかな眉をきゅっと寄せた。興味なんて欠片もない、そんな顔。

「若芽、一緒に頑張ろ!」篠崎世梨と竹内媛が、若芽に向かって拳を握って見せる。

「そう、みんなで!」

同じチームの女子たちもわっと集まり、同じように拳を突き出した。

若芽がいるなら――もしかして、勝てるかもしれない。

「神野、頼むよ! 上のセット、負け方ひどすぎた! 時間ないし、後半で何本か取れれば、せめて引き分けにはできるから!」

……

口々に飛んでくる声を、若芽はただ静かに聞いていた。返事はしない。目だけが淡いまま、揺れない。

このラリーは若芽たちのサーブ。

篠崎世梨は、まずは無難に入れることを選んだ...

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