第148章 神野若芽を口説く

神野若帆が、にやりと意地の悪い笑みを浮かべた。

神野若奈は、どこか満足げだった。――ようやく腑に落ちた、という顔。

芳賀冴白と白崎有君は、耳で聞かなければ信じられなかった。ついさっきの言葉が、まさか神野若奈の口から出るなんて。頭をかきむしっても理解できない。

神野若芽はバレーはできる。だが、所詮は独学だ。専門的な指導を受けたわけでも、試合経験があるわけでもない。

そんな若芽に、若帆の代わりに試合へ出ろと――それはつまり、恥をかけと言っているのと同じだった。

芳賀冴白は手にした甘い飲み物のペットボトルを、無意識にきつく握りしめる。

「でもさ、先生が許可しなかったらどうすんの?」若帆...

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