第153章 女の子は毎月いつもそんな日がある

神野若芽は口を開きかけた。

権田真鳥に言わなきゃ、とは思う。けれど、どうにも口にしづらい。

逡巡しているうちに、向こうが先に切り出してきた。

「具合悪いのか?」

「うん……」

「腹か?」

「女の子って、毎月そういう日があるでしょ……」

これで伝わるはず。そう思った。

受話器の向こうが、すっと黙る。

若芽がその沈黙を破ろうとした、その瞬間。スピーカー越しに、低い声が落ちてきた。

「待ってろ」

……。

偶然というか、出来すぎというか。権田真鳥の別荘は、神野若芽の別荘の向かいだった。道路を一本挟んだだけ。歩いて五分もかからない。

それなのに、十分経っても来ない。

十五分...

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