第158章 嘘はついに暴かれる

体育教師は帰宅すると、ソファにどさりと腰を下ろし、テレビをつけた。画面は、いつも自分が見ているスポーツチャンネル。

ちょうど流れていたのはバレーボールの試合だった。

――あの日の浜辺。

神野若芽が跳び、相手のスパイクを叩き落としたブロックの姿が、脳裏に鮮明によみがえる。思い返すほどに、胸の奥がざわついた。

こんな才能を、簡単に見逃していいはずがない。

さっきまで校長室にいた。あれは絶好の機会だったのに、自分は言いそびれた。神野若芽の父親に、ひと言でも触れておけば――。

「……はぁ」

体育教師はため息をつき、スマホを手に取った。まず須藤リリに電話をかけ、神野家の連絡先を聞き出す。...

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