第159章 説教

神野孝峰が車を停めて家に入ってくると、神野若帆と神野若芽が玄関先で突っ立ったまま、なぜか中へ入ろうとしない。

「何してんだ、そこで」

学校の件でまだ苛立ちが抜けていない孝峰は、不機嫌そうに二人の肩をかすめて通り、ドアを閉めると、そのままリビングへ向かった。

――そして、リビングに座っている女が二人いるのを見た瞬間、孝峰も足を止めた。状況が飲み込めない。

「神野若帆、神野若奈。どうして嘘をついたんだい」

最後に口を開いたのは、神野お婆さんだった。

若帆と若奈が説明するより先に、孝峰の怒りがぶり返す。くるりと振り向き、二人を睨んだ。

「嘘? どういうことだ」

若帆は胸が詰まって、...

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