第180章 惨敗

神野唯臣の視線が、地面に積まれた栄養ドリンクやらの山へと移った。

彼は贈り物の中から、高級な玉露の大きな包みを選び出し、神保淵へ差し出す。

「摘みたての玉露です。どうぞお納めください」

碁を打つ者は総じて茶を好む。これを見てなお、神保淵の機嫌が悪いままなんてことはない――神野唯臣はそう踏んでいた。

だが神保淵は目を細めただけで、受け取ろうとしない。

神野唯臣は「大勢の前では遠慮しているのだろう」と都合よく解釈し、にこりと笑って茶葉を布袋に入れ直すと、神保淵の足元――切り株の脇へそっと置いた。

「さあ、神保さん。続きをお願いします」

今は神野若芽や神野若帆のことなど構っていられな...

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