第182章 誰が盤面を動かした?

神野唯臣は、神野孝峰がこちらへ向けてくる視線に気づき、心の中で思った。――次は一局、少し手加減してやるか。

食後、神野孝峰は神野若帆と神野若奈に、自分と唯臣の対局を見ていろと言いつけた。

神野孝峰と神野唯臣は碁盤の前へ戻り、それぞれ席に着く。

神野孝峰はまだ諦めきれず、盤面を覗き込んだ。

……そして、凍りつく。

右上が――生きている?

「こ、これは……」

神野孝峰が気づいたのなら、神野唯臣も当然気づく。

「誰かが碁盤を触ったな」

「誰が打った?! 誰が盤をいじったんだ!」

神野孝峰の怒鳴り声に、神野お婆さんと松本萬里の視線が一斉に飛んできた。

「お前ら、誰がここに石を置...

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