第185章 弟子にしてくれ

日々はまた、静かで穏やかなまま流れていった。

この数日、神野若芽は周防ほしの治療に出向くか、自室に引きこもってゲームをするかのどちらかだった。

ある日、若芽は阿部先生と連れ立って「東お茶」へ向かった。お茶を飲みながら碁を打てる、ちょっとした憩いの場だ。

阿部先生は無類の茶好きで、暇さえあればここに顔を出しては店主と茶の話をし、ついでに一局交える。どちらも楽しめて一石二鳥、というわけである。

東お茶の店主は大西鶴。阿部先生と同じくらいの年で、若い頃からの知り合いだった。店では皆から「大西先生」と呼ばれている。

「どうだい、俺の淹れ方、上達したかね」

大西鶴に差し出された湯呑みを、阿...

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