第190章 彼女は俺のものだ

「……彼女と周防ほしは、いまどこに住んでいる?」神野孝峰は、神野若奈と神野若帆に重ねて問いただした。

神野若奈と神野若帆は、またしてもそろって首を横に振る。

「……分かりません」

「知らない」

「分からないだと?」神野孝峰は珍しく声を荒らげた。「若芽はお前たちの姉だろうが。少しも気にしなかったのか!」

父が怒鳴った瞬間、神野若帆は口をへの字にして俯き、黙り込んだ。

神野若奈も俯いたまま、傷ついたような顔を作る。

「ち、違うの、パパ。私とかほは……調べたら若芽姉さんに気づかれて、パパがまだ心配してるって思われるのが怖くて……だから、手を出さなかったの」

そう口では言いながら、胸...

ログインして続きを読む