第204章 友人の代わりに舞台に上がる

「辻君花、何を……何を言ってるの? 若芽が、そんなことするわけ……ない……!」

竹内媛は痛みに顔を歪め、声までか細く震えていた。

篠崎世梨も、神野若芽がそんな真似をするはずがないと思っている。

「私も……さすがにありえないんじゃ?」

別の女子がおずおずと口を挟む。

「神野さんが、なんでそんなことするの? 理由がないよ」

「理由がない?」辻君花は言い切った。

「あるでしょ。神野若芽は、他人がうまくいくのが気に入らないタイプなのかも。若帆の手だって、わざと傷つけたのかどうか、誰にも分からない。で、今度は竹内が急に腹痛。さっき飲んだの、神野若芽が持ってきた牛乳だけじゃん」

神野若芽...

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