第216章 カメ、再び出手した

権田真鳥は、ふと――あの読者のことを思い出した。作者に自分からLINEを聞きにいった、あの変わり者。

確か名前は『光のない星』。

作者は、あいつにも返事をしなかったのだろうか。

……。

金曜日。川市バレーボール大会の前日。

出場チームがどこも血眼で最終調整に入るなか、川市第一中学の女子バレー部だけは、なぜか空気がゆるかった。部員たちも、神野若芽も、だらだら。体育教師は頭を抱え、髪をかきむしる勢いで焦っている。

部員たちが怠けているのは、主将の神野若帆の指示で、神野若芽をからかうと決めたから。

神野若芽が怠けているのは――そもそも川市の女子バレー部ごときに、本気を出す気がないから...

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