第230章 それなら彼女一人で出場させよう

川市第一中学の女子バレー部は、最強というわけではない。だが川市内ではそれなりに上位に食い込む、悪くないチームだった。

まだ試合スタッフも近くにいるというのに、神野若芽の大言壮語っぷりには、体育教師ですら耳を塞ぎたくなる。

「もういい、神野若芽。言葉には限度ってもんがある。大口叩きすぎるな。あとで恥かくぞ」

「ご忠告、どうも」

それだけ言うと、神野若芽はくるりと踵を返した。髪がふわりと美しい弧を描き、彼女は振り向きもせずに去っていく。

残された一同は、ただただ呆然。

「お、おい……!」

体育教師は、その『どうでもいい』という態度にカチンときた。

だめだ……だめだ。生徒の前で教師...

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