第33章 絶対にカンニング

「大ニュース! 大ニュース……!」

選抜クラスの男子が、教室へ転がり込むように戻ってきた。息を切らし、顔を赤くしている。

掲示板の前まで、ようやく人の波をかき分けて辿り着いたのだ。

そもそも選抜クラスの連中は、自分たちの出来がよくないのを分かっている。だから成績表が貼り出されても、わざわざ見に行く熱量がない。

掲示板に群がるのは、だいたい特進クラスの生徒だ。誰それがまた学年一位――そんな「いつもの話」を確認しに行くために。

だから男子が「大ニュース」と叫んでも、教室の反応は薄かった。

「はいはい、また特進の誰かが一位なんだろ」

そんな空気で、みんな各々のことを続ける。誰も真面目...

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