第55章 これが伝説の神医?

寺内七造は神医を迎えに行くよう命じられていた。本来なら権田様が自ら出向くはずだった。そうしたほうが誠意も伝わる。だが急きょ外せない用事に足を取られ、代わりに身近でいちばん信頼する側近――寺内七造を寄越したのだ。

ところが。

到着ゲートの向こう、機体から降りてきたのは――小さな女の子だった。

寺内七造は思わず目を疑い、眼鏡がずり落ちそうになる。

……悪ふざけ、か?

寺内の中で「神医」と呼ばれる人物像は、徳が高く、落ち着きがあり、少なくとも四十、五十は越えた重鎮だ。

どう転んでも、こんな黄毛の小娘のはずがない。

確かに、歩き方は妙に揺るがない。視線も鋭い。

だが年齢は若い。まだ学...

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