第79章 彼女なのだろうか?

誰が知ろうか。権田真鳥の指は止まるどころか、むしろ軽やかに動き続けたまま、雲でも眺めているみたいな口調で言った。

「尻尾を掴まれた理由は投げ銭じゃない。小説のコメント欄に書き込んだから」

寺内七造「……」

権田真鳥は冷えた双眸をちらりと寺内に向け、すぐに視線をスマホへ戻す。指先は一定のリズムで画面を叩きながら、同じ温度のまま続けた。

「まさか、私が『カメ』に負けると疑ってる?」

「め、滅相も……」

寺内七造は慌てて首をすくめた。

……

神野若芽は管理画面に流れてくる投げ銭通知を見つめながら思う。――この「マトリ」、トップクラスのハッカーなだけじゃない。金まで持ってる。

「ピ...

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