第8章 綺麗

須藤リリが先を歩く。その背後に続くのは、ひどく華奢な影――まず目を奪われたのは、細く白い脚だった。均整が取れていて、すっと真っ直ぐ。

白すぎて、目が痛いほど。

教室の空気が、ぴたりと止まる。

入ってきた少女は肌が透けるように白く、瞳は漆黒。長い睫毛がふわりと影を落とし、小さな扇みたいに揺れていた。表情は淡く、温度がない。

その瞬間、誰もが息を呑んだ。

――え。

これが……編入生?

田舎から来た地味な子だって聞いてたのに。想像していたものと、あまりにも違う。

今どきの田舎って、こんなに白くて綺麗なのか……? 冗談だろ。

ざわめきが胸の奥で暴れ出す。

天よ、これは地味どころじ...

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