第40章

「……パパ」

男から滲み出る、押し殺したような凄みを察した瞬間。小さな身体はぴたりと固まり、たちまち行儀のいい顔を作った。

「今日はどこへ行ってた」

神崎隼人は無邪気そのものの口調で言い訳する。

「どこにも行ってないよ。ちょっと外をぶらぶらしただけ」

「どうして幼稚園に行かない」

ここ数日、神崎司は会社の案件に追われ、息子にまで目が回っていなかった。

今日になって園の先生から電話が入り、ようやく知ったのだ。神崎隼人が、何日も登園していないことを。

「幼稚園でやることなんて、もう全部できるし」

隼人は頭をかき、眉を寄せる。

「聞いても聞かなくても、変わんないよ」

サボって...

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