第51章

勝己はそのまま駆け寄り、プリンの手をがしっと掴んだ。

「妈咪! こいつが僕を殴った!」

手塚蘭が訝しげに近づく。

「あなた、自分で転んだって言ってたじゃない。どうして急に『殴られた』になるの?」

勝己に掴まれている手首を見て、手塚蘭はようやく気づいた。相手は――プリンだ。

勝己は唇を尖らせ、今にも泣き出しそうな顔で訴える。

「桐生北斗が、これを言ったらまた殴るって……!」

その一言で、手塚蘭の頭の中がかっと沸騰した。

彼女は昔からこの息子を溺愛している。ちょっと擦りむいただけでも大騒ぎするほどだ。

それなのに――桐生初夏が産んだあの小野種が、勝己に手を上げた?

「だから言...

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