第65章

蒼海レジデンス。

桐生初夏はキッチンで立ち働きながら、二人の子どもに手を洗ってご飯にするよう声をかけた。

「ママ、手伝うよ」

プリンは手を洗うと、さっそくキッチンへ来て食器を運んでくれた。一方の萌々はおとなしく自分の席に座り、ご飯を待っている。

ほどなくして、食卓には色とりどりの料理がずらりと並んだ。

「この手羽先、すごく美味しいから。早く食べてみて」

桐生初夏はそう言いながら、プリンと萌々の茶碗にそれぞれ手羽先を一つずつ取り分けた。二人の小さな子どもたちは、嬉しそうに頬張り始める。

「ママ、この手羽先すごく美味しい!」

プリンは少しずつ上品に手羽先を食べている。

だが隣の...

ログインして続きを読む