第6章
私は人混みの一番後ろに立って、前にある棺を見ようと背伸びをした。年老いたパターソン市長はそこに横たわっていて、今まで見てきた亡くなった人たちと同じように安らかだった。
でも、今日は違った。町中の人が来ていたから。食料品店のおばさん、整備士さん、図書館の司書さん、それに知らない顔もたくさんあった。
知事が演台に立ち、「公共への奉仕」だとか「地域社会への貢献」だとかいったことを読み上げていた。それはなんだか堅苦しくて、空っぽな言葉に聞こえた。パターソン市長の奥さんがうつむいて、肩を小刻みに震わせているのが見えた。
すごく悲しんでる……
突然、あの馴染みのある、何かに引っ張られる...
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