第101章 ずっと君のそばにいる

この前、石川雲来が会社でひと騒ぎ起こして以来、父は誰であろうと勝手に社内へ入れることを禁じていた。誰かを訪ねるにしても、必ず取り次ぎが必要――それが今の決まりだ。

電話を受けた私は、神崎倫司を通すよう指示した。

執務室に入ってきた神崎倫司は、脇に立つ上田広本を見て一瞬だけ面食らったような顔をした。けれどすぐにいつもの調子へ戻り、私の前まで来ると口を開いた。

「会社の荷が二口、倉庫で止まってるって聞いたけど」

その言葉に、私は別段驚かなかった。結婚式のあと、宮本家の人間が連れて行かれた。あれだけ大きな騒ぎだ。あちこちで噂になっていて当然だし、品物の件だって、耳の早い家なら多少は掴んでい...

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