第104章 会社を引き継ぐ

川島梨菜が息を切らして駆けつけた時、私が何事もなかったみたいに正面玄関の前に立っているのを見て、彼女は瞬間、腹の底からむっとした顔になった。

「ちょっと、凪紗。何してんの? 元気なのに病院なんか来てどうすんの!」

「川島さんが具合悪いって聞いたから。ちょうど顔を見に来ようと思ってたの。ついでに梨菜も一緒に、って」

言い終える前に、梨菜の視線が私の背後へ滑った。そこに川島大翔が現れた途端、顔色が変わる。

「……ねえ。私を呼ぶのはいいけど、なんでアイツまでいるわけ?」

怒っているのがわかって、私は慌てて彼女の腕に抱きつくように絡んだ。

「怒らないで。ほんと偶然だってば」

「病院着い...

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