第128章 訪問

「おまえ、知らないだろ。瀬川雫っていうクズが、何かにつけて私に突っかかってくるのよ」

瀬川香織は納得がいかないといった顔で、ぶつぶつと愚痴った。

「しかもね、パパまであの子の味方するの」

そこから話題は母親のほうへ移る。

「この前、うちのママの件があったでしょ? パパ、追い出しはしなかったけど……もう二人、同じ家にいても他人みたいな感じでさ」

香織は苛立ちを隠さず、吐き捨てるように続けた。

「それなのに瀬川雫のクズ、ママのことなんて最初から眼中にないのよ。いちいち逆らって、わざとぶつけて……ママ、怒りすぎて入院しかけたんだから」

また家の醜聞か。正直、これ以上は聞きたくない。

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