第129章 逃げ切れると思うな

そう言われて、俺は察した。こっちの腹を探って、はっきり言質を取ろうってわけだ。

俺は黙って茶を飲み下し、口を開く。

「瀬川さん。香織のことは、俺が最後まで責任を持ちます」

「ほう?」

それを聞いた瀬川庭山は、にやりと笑った。

「私も君と香織は相性がいいと思っていた。今日その言葉が聞けて、これでようやく安心できたよ」

「披露宴のあと、ご挨拶に伺えなかったのは俺の落ち度です。戻り次第、この件は父にも伝えます。できるだけ早く、両家で顔合わせの場を設けられるようにします」

言い終えると、瀬川庭山の表情がさらに満足げに緩んだのがわかった。

彼は急須を取り、俺の湯呑みにとくとくと茶を注ぐ...

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