第14章 確認する

だが、ほんの一瞬だけだった。

「宮本良介……まさか、本気で瀬川凪紗のこと好きになったんじゃないでしょうね?」

耳元で瀬川香織の怒鳴り声が炸裂し、俺はびくっと我に返った。慌てて両手を上げ、誓うように言う。

「ないない。そんなわけないだろ」

「俺が好きなのは香織だけだ。心も身体も、全部お前のものだよ」

それを聞いた香織は、さっきまでの涙を引っ込めて、やっと笑った。

「……うん。私はあなたのこと、信じてる」

けれど、その声にはどうしても拭えない悔しさが混じる。

「でもさ、あんたたち……結婚するんでしょ? あなたがほかの女と結婚するとか想像しただけで、私、瀬川凪紗ってクズを包丁で叩き...

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