第141章 ボディガードを頼む

彼に目配せして、外で話そうと促した。

二人で廊下へ出ると、私は手にしていたコーヒーをひと口飲む。舌にまとわりつく濃い苦味が、頭の靄を一気に払ってくれた。

「原因は、祖母の部屋にあった……あの水だと思う」

神崎倫司が眉を寄せる。

「でも、相手は君のおばあさまだろ。どうしてそんなことを?」

「瀬川庭山の一家のうっぷん晴らしよ」

私は鼻で笑った。

「瀬川香織は婚約パーティーで、私をねじ伏せるつもりだった。でも最後には、あの程度の小細工が私に通じないって分かった。だから祖母を引っ張り出したの」

そして、わざとゆっくり言葉を区切る。

「もし、あの日あの水を私が飲んで……その直後に、私...

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