第146章 退院

「凪紗、いい加減にしろ。香織はお前の姉さんだぞ。こんな騒ぎにして、お前に何の得がある?」

瀬川庭山が不満げにこちらを睨んだ。

私は首を横に振る。

「私だって、こんなことしたら共倒れだって分かってます。でも、私はもう『人の婚約に割り込んだ浮気相手』みたいに言われてる。この汚名だけは背負えません」

「私の要求は簡単です。記者会見を開いて事実をはっきりさせること」

「私は最大限、譲歩しました。宮本良介が結婚披露宴の前に浮気してた件は、表に出さない」

「だから凪紗も、誠意を見せてください。そうじゃないなら……私がどんな過激なことをするか、保証できませんよ」

そこまで言うと、瀬川庭山の顔...

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