第148章 会社に来た

いまさらニュースの件が瀬川香織の指示だったかどうかなんて、正直どうでもいい。

今できるのは、あれを全部あの女の頭に被せることだけだ。向こうから勝手に銃口の前に飛び出してきたんだから、ちょうどいい。

当事者が前に出れば説得力は増すし、燃え広がる矛先もいちばん手っ取り早く逸らせる。

今日この夫婦は、結局なにも得られなかった。

見ているこっちは、胸がすくどころか、気分がいいくらいだった。

帰ったあと、母は拍手しそうな勢いで笑った。

「凪紗、ほんとにやるじゃない!」

その笑顔を見て、わかった。

母がこれまで瀬川廷海の一家に飲み込まされてきた悔しさが、今日ようやく――はじめて外に出たん...

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