第157章 準備

もともとジェイソンさんは生産ラインに大いに満足していて、提携契約の手続きも驚くほど順調に進んだ。

ひと通り終わると、父はぜひ夕食をご一緒にと強く勧めたのだけれど、ジェイソンさんは飛行機の時間が迫っていて、結局それは叶わなかった。

相手が帰ったあと、父は私を見て言った。

「明日の記者会見はお前に任せたい。ただし、会場にお前は出るな」

私を守るためだ。そう分かっている。

「分かった。今から会場と記者の手配に入るね」

「二段構えでいけ。瀬川香織に渡すコメント原稿の準備。それと、本人が来なかった場合の緊急対応」

父はそう言い切ってから、私の目をまっすぐ見た。

「今回の会見は意味が違う...

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