第158章 騒動が起きた

午後の陽光が国際ホテルの会議ホールの大きな窓から差し込み、床にまだらな光と影を落としていた。

瀬川凪紗は最上階のスイートに立ち、監視モニター越しに会場の様子を隅々まで見渡していた。

記者たちはすでに着席し、木村梅美が社の人間を連れて待機している。

神崎倫司が瀬川凪紗の手をぎゅっと握る。

「瀬川香織の家の周りに張り付かせてある。向こうの車が動いたら、こっちにすぐ連絡が入る」

「うん」

私はコーヒーを持ち上げ、ひと口だけ啜った。

「来なくても別にいい。でも本当に来ないなら、ちょうどいい。あの一家への資金を断ち切れる」

それは同時に、瀬川庭山がこの先、父に手を出す芽も摘めるというこ...

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