第162章 茶番劇

宮本良介視点

フロントからの電話で「1階で男が騒いでいる」と聞いた瞬間、俺の脳裏に真っ先に浮かんだのは瀬川凪紗だった。

あの女、本当にしつこい。1日でも波風を立てずにいられないのか。

来たなら来たで――今度はそう簡単に帰らせねえ。

俺は勢いよく立ち上がり、そのまま大股で1階へ向かった。

1階に着くなり、警備員に囲まれた男が怒鳴り散らしているのが耳に入る。

「宮本良介を出せ! 宮本良介に会わせろ! 今日、あいつが俺に納得いく説明をしねえなら、俺は帰らねえぞ!」

「……説明が欲しいって?」

俺の声が響くと、ざわついていた人垣がゆっくり割れた。中心にいたのは会田康志。

「……お前...

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