第17章 モヤモヤする

神崎倫司はうなずいて、小さく「ん」と喉を鳴らすと、私の手をぐいっと引いて外へ連れ出した。

道中、何度も振りほどこうとしたのに、どうしても離してくれない。

車が門の前に停まるや否や、私は待ちきれずに飛び降りた。

「じゃあ、また。今日はありがとう」

言い終えるより先に、彼が反応する暇も与えず、私は大股で屋敷の中へ入っていく。

しばらくしてから、ようやく車が走り去る音が聞こえた。

家の中では、母が花を生けていた。私は近寄って、母の腰にぎゅっと抱きつくと、甘えるように頬をこすりつけた。

「まったく、この子は。今日はまたどこで一日中遊び回ってたの。良介さんが家まで来たのよ」

「え……宮...

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