第180章 ご褒美

契約書を受け取ってざっと目を通す。内容に不備はない。

パソコンを立ち上げ、会社名を検索した。経営状況は良好、信用度も高い。

「これ、全部調べたけど……本当に何の問題もない」

背後で、上田広本ののんびりした声がした。

「俺も確認済みです。会社にも直接行きましたし、契約締結の場にも最初から最後まで立ち会ってます」

「じゃあ……本当に、何も引っかからないってこと?」

契約書を閉じ、考え込む。

「はい。現時点では、問題なしです」

上田広本はそう言って付け足した。

「新規取引って名目で、代金を10%上乗せしておきました」

「相手、了承したの?」

思わず声が上ずる。

上田広本は頷く。...

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