第183章 押しかけて詰問する

翌日、会社に出社すると、営業部の連中がこちらを見る目だけが妙に違っていた。

数人が固まってひそひそ話しているのに、私が近づくと蜘蛛の子を散らすみたいに散開する。目が合うのを恐れている、とでも言いたげに。

一人二人なら気のせいで済ませられる。だが、廊下を歩くたびに同じ光景が繰り返された。

胸の奥がすっと冷える。――昨日の、瀬川陸斗の件だ。

自分のオフィスのドアを開け、足を踏み入れた瞬間だった。上田広本が、まるで雷みたいな勢いで飛び込んできた。

「お嬢様! これ、どういうことですか! いったい瀬川陸斗に何したんです! なんで社内で『瀬川陸斗はお嬢様の愛人で、囲ってる』って噂になってるん...

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